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「強迫神経症」に限らず「くよくよ悩むのをやめたい」「内向的な性格を変えたい」というのも
神経症の一種ですから、「精神安定剤」の処方で、性格が多少変わることがあるようです。
逆にいえば、そうでないと、薬を服用する意味がないでしょう。
気が軽くなったり、あれこれ悩まなくなったりする効果があるようです。
いっぽう、深く考えなくなる反面、言動が無思慮になる副作用もあるようですが、
まともな医師の正しい処方によるものならば、いちおう大きな問題はないでしょう。
ただしこれは、薬の作用で「悩まなくなる」だけですので、
「悩みを解決」したことにはならず「悩みの先延ばし」にしかなりません。
すなわち「精神安定剤」を飲む期間だけ、じつは「神経症の治りが遅れる」ことになります。
だから、なるべく服用しないようにすべきです。
神経症と違って、不潔恐怖などの強迫行為がひどい症状、あるいはうつ病の場合、
薬を服用し続けないと改善しない人も多いそうですが、そちらの世界のことは知りません。
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