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精神世界の音楽

 投稿者:るみか  投稿日:2020年12月29日(火)00時00分14秒
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  この弦楽四重奏曲第16番は、第9よりさらに2年後、ベートーヴェンが世を去る約半年前に、
生涯で残した最後の曲であり、ひとことでは形容できない幽妙な世界が表現されている。

第3楽章は、もはや音楽というより混沌とした抽象世界、精神の表出そのものだといってよい。
深い瞑想の世界であり、それは回想のようでもあり、なにかの諦念のようでもあり、悟りのようでもある。
ゆるやかな波のような進行の中に、悲痛な感情や強い意志といった相反する地上的感情も
わずかに見え隠れするが、この作曲家の最晩年の万感の想いが深い感銘を与える音楽になっている。
https://www.youtube.com/watch?v=jmu4Q6JLz18

いっぽうこちら第2楽章は、分散和音を主体に軽(かろ)やかで力の抜けた融通無碍な音楽だが、
どこか捉えどころがなくて、それが問うてははぐらかす禅問答のようにもみえておもしろい。
https://www.youtube.com/watch?v=yUwOVjAbpzY
 
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