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阪神は27日、大阪市内のホテルで会見を開き、球団OBで野球解説者の真弓明信氏(55)の監督就任を発表した。2年契約。背番号は「72」。前任の岡田野球を継承し、常勝チーム構築を目指す新監督は「1年目から誠心誠意、戦う。期待してもらうほうがいい」と言い切り、巨人打倒そして日本一奪取を誓約した。
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フラッシュの嵐を緊張気味の顔で受けた。胸元には前夜、娘夫婦から贈られたというパープルのネクタイが品よく収まる。真弓新監督の第一声には格調がこもっていた。
「このたび、長い歴史と伝統のある阪神タイガースの31代目の監督に就任いたしました真弓明信です。誠心誠意、務めていきたいと思います。今後ともご声援よろしくお願いいたします」
95年の現役引退から14季ぶりとなる古巣復帰。高ぶる思いの中にクールな表情をのぞかせる。岡田前監督が就任のときに口にした「期待してもらっていい」の言葉を伝え聞くと、こう即答した。
「期待してもらう方がいいですね」
さらに、期待とはV奪回、日本一のことかと畳みかけられても動じるそぶりは全くなかった。
「当然ですね」
キラリと光るメガネのレンズ。スーツの下に持つ野球人としての本能が首をもたげる。初めてとなる監督業。選手として、コーチとして歩んできた野球人生が、重責を担うに十分な自信を生む。
評論家としてネット裏から見つめてきたタイガース。82勝してもなお、優勝を手にできなかった理由。その答えは自分なりに見つけていた。
「タイガースの場合は中(救援)に入ってる投手はレベルが高い。先発投手の方が少し弱い。イニングを消化できる投手が多くない。先発投手、完投能力のある体の強い投手をほしいですね」
安藤の13勝を筆頭に、下柳、岩田と3人の2ケタ勝利がそろったが、チーム完投数はわずかに6。強力なリリーフ陣に頼るあまり、その数は一向に伸びなかった。ここをポイントと見るとすぐさま、FAでの補強を会見の場で坂井オーナーに申し込んだ。
FA公示前で、正式な交渉解禁期間の前とあって、個人名を口に出すことはなかったが、その胸の内壁には2人の名前がしっかり印字されている。1人は、今季セ・リーグトップの4完投を記録した横浜・三浦。もう1人は、パ・リーグ3位となった7完投のロッテ・清水。共に新監督のリクエストにぴったり当てはまる高い完投能力を持つ先発投手だ。
迷うことなく口にしたV奪回。先発投手を整備し、広い甲子園をカバーする外野の守備力アップが近道。『誠心誠意』のモットーの下、常勝タイガースを真の王者に育て上げてみせる
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