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【花巻東(岩手)4―1横浜隼人(神奈川)】第91回全国高校野球選手権第井8日は17日、甲子園で2回戦4試合を行った。第4試合では今センバツ準優勝左腕、花巻東・菊池雄星投手(3年)が横浜隼人打線を5安打1失点に封じて3回戦に進出した。最速150キロの直球を軸に攻めの投球を披露。“みちのくの怪腕”が悲願の大旗獲りへエンジン全開だ。第2試合では初出場の長野日大が強豪・天理を下し、春夏連続出場の中京大中京、初出場の常葉学園橘がそれぞれ3回戦に進出した。 【試合結果】
戦いを終えても菊池の表情はまったく変わらなかった。自分自身の復活にそれだけ手応えを感じていた。
「初回にスライダーを投げてきょうは腕の振りがいいと感じました。軸足も安定し、バランスもよかった。神奈川の強豪に力を証明できましたね。勝てば100点です」
1回戦の走塁で痛めた左脇腹の影響も感じさせず5安打1失点完投。球場の表示は149キロだったが、ネット裏の阪神スカウト陣のスピードガンは最速150キロを4度計測。それでも菊池は決して飛ばしていなかった。
「力で抑えられないことは1回戦で身にしみた」。初回、いきなりスライダーから入った。直球を見せ球にして、低めを突くスライダーで凡打の山を築いた。27アウト中8個の三振を除いてゴロアウトは13個。4回は先頭の森に今大会4本目となるソロを被弾したが「流れは持っていかれないと思い、気にしなかった」と動じなかった。菊池の持ち球は直球とスライダーだけ。「相手に考えさせないようにしたかっった」と投球間隔を短くすることで的を絞らせなかった。3点リードの9回2死一、二塁からはこの試合2安打を許していた船木に8球中、5球がスライダー。最後はこん身の146キロ直球にバットはピクリとも動かず見逃し三振に仕留めた。
12日の1回戦は、緊張もあって本来の調子ではなかった。スライダーは曲がりを求めて力み、左腕の位置が下がって制球に苦しんだ。軸足となる左足が曲がりすぎるなど、投球フォームも崩して苦し紛れの直球は打ち込まれた。試合後は女房役の千葉と徹底的に話し合った。軸足の曲げ方を修正。変化球を低めに集めることに意識を集中した結果、わずか中4日で決め球に変身したスライダーを見事に操った。佐々木監督も「もうちょっとガンガンいきたかったと思うけど、よく我慢して投げてくれたね」とエースの投球を称賛した。
「まだまだカウントを取るときの球が納得いかない」と飽くなき向上心を見せる菊池。悲願の頂点へもう相手はどこだろうと関係ない。復活を遂げた153キロ左腕は自分の投球を心掛けたその先に、ゴールがあると信じている。
≪横浜隼人 奇襲先発も不発≫横浜隼人(神奈川)は神奈川大会準決勝から4試合連続完投中の2年生右腕・今岡でなく、左腕の飯田を先発させる奇襲も通じなかった。終盤に失点しての完敗。それでも、甲子園を本拠地にする阪神そっくりのユニホームで一塁側ベンチに陣取った“ハマトラ軍団”は、センバツ準V校と中盤までは互角に渡り合った。7回途中から3番手で登板した今岡も「楽しくできた。また甲子園に戻って来られるよう練習です」と涙は見せなかった。
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